巨人が、大船渡・佐々木朗希投手(3年)をエンゼルス大谷翔平投手(25)の高校時代を上回る「超S級」の評価に位置づけた。

29日、東京・大手町の球団事務所でスカウト会議を開き、今秋ドラフト指名選手をリストアップ。評価などを確認した。現状は10人ほどいるとされる1位指名候補の中で、長谷川国利スカウト部長(57)は佐々木について「確かに大谷君もすごいなと思ったけど、佐々木君の方がすごいと思う」と説明。最速163キロ右腕の徹底マークを続けていく。

◆驚異の実績! 巨人の高卒ドラ1投手 右投げの本格派が球団史に大きな足跡を残している。1965年(昭40)の堀内恒夫(甲府商)が203勝。74年の定岡正二(鹿児島実)は51勝。80年代序盤には1位指名が続き、81年槙原寛己(大府)は159勝56セーブ。82年斎藤雅樹(市川口)は180勝。83年水野雄仁(池田)は39勝17セーブ。85年桑田真澄は173勝を挙げた。その後も86年木田優夫(日大明誠)が在籍7年間で50勝20セーブを挙げた。近年は大学、社会人卒の即戦力選手を指名する傾向にあり、最後の高卒ドラフト1位指名の投手は11年の松本竜也(英明)。