ソフトバンクが今季4度目のサヨナラ負けを喫した。連勝は6でストップ。

延長11回1死三塁のピンチになると、工藤公康監督(56)は浅村、辰己と連続申告敬遠を指示。一、三塁では辰己のセーフティースクイズもあると考えての満塁策だ。

しかし8番手高橋純がフルカウントから銀次に中前へ運ばれ、ゲームセット。今季32試合目でプロ初黒星に「しゃべれないです」とバスに乗り込んだ。指揮官は「銀次君なら内野ゴロで本塁併殺プレーが取れると考えた。ベンチの責任です」と悔しさを隠せなかった。

必勝の継投で逃げ切れなかった。1点リードの8回に5番手モイネロがウィーラーに同点タイムリーを浴びた。「相手の打者にうまく打たれた。自分自身、改善するところはある」と反省した。国際大会から再来日して、復帰登板した10日から6戦で4試合に登板。疲れを見せずにフル回転しているが、7月2日楽天戦以来7戦ぶりの失点を許した。

午後5時1分プレーボールだったが、試合終了は午後10時過ぎ。5時間1分の激闘だった。今季4度のサヨナラ負けのうち、仙台・楽天生命パークで3度目。工藤監督は「ヤフオクに戻って切り替えてまた頑張ります。終わったこと。反省して次へ向けていく」と気持ちを切り替えた。17日からは2位西武を本拠地ヤフオクドームに迎えて3連戦。最短で19日に優勝へのマジックが点灯する。【石橋隆雄】

▽ソフトバンク二保(先発で5回途中2失点)「野手の方が取ってくれた2点を、簡単に追いつかれる結果になってしまって、本当に申し訳ないです」