今季が5年契約の最終年だった阪神鳥谷敬内野手(38)が8月31日、巨人戦前の甲子園練習後に取材対応し、球団から“引退勧告”を受けたことを認めた。

「29日に球団の方に呼ばれて、そこで『引退してくれないか』と言われました。今後、来年以降のことについて一切話はなかったので、実際に球団から言われたわけではないですけど、事実上の戦力外という感じだと思います。自分が持っている選択肢は、このまま引退するのか、それとも他チームを探して現役を続行するのか。(現役続行する場合は)他チームでなければそのまま終わる、という形になると思います」と話した。

29日に事実上の戦力外通告といえる“引退勧告”を受けたことが判明。チームがクライマックス・シリーズ争いを続ける中、自身の進退に注目が集まるのは本意ではないという考えもあり、自ら口を開いた。

「どちら(の道)を選択するにしても、タイガースのユニホームを着てやるというのは今シーズンで最後になる。ファンの皆さんに…昨日も本当に帰る時に、球場を出た時に、今まで以上の方が自分のタオルを広げてくれているのを見て…。本来は球団から何も(報道が)出ていなければ自分も何も言おうという気持ちにはならなかったんですが、球団の方からもいろいろな話も出ているみたいなので、ファンの皆さんに今シーズンで自分はどういう形にしてもタイガースのユニホームを脱ぐ、ということを伝えたいな、というのが1番の思いです」

今後は他球団で現役続行の道を模索するのか、現役引退を選ぶのか、シーズン終了を待って熟考することになる。