阪神オネルキ・ガルシア投手(30)が、来季残留をアピールする106日ぶり白星を挙げた。巨人打線を相手に5回1/3を投げて4安打1失点。6月2日の広島戦以来、実に13試合ぶりとなる3勝目を挙げた。長いトンネルを抜けた左腕は「大事なところで投げミスも出たけど、野手のみんなが守ってくれてなんとか粘ることが出来た」と笑顔が戻った。

必死に粘った。3回は先頭桜井を四球で歩かせ、石川に右前打でつながれたが、坂本勇を右飛。1死一、三塁から迎えた丸を遊ゴロ併殺に仕留めてピンチを脱出した。4回には四球絡みで2死一、三塁とされ、小林にタイムリーを浴びて失点。6回は2四球で1死一、二塁とされ、降板となった。6四球の内容に矢野監督も「課題はある」としたが「球には力が出てきた」と評価ポイントも挙げた。

勝てなかった3カ月半で髪型も様変わり。トレードマークだった真っ赤なモヒカンは丸刈りになり、現在は短めの黒いモヒカンになった。野球以外でも現状を打破しようともがいてきた。助っ人勢のリーダー的存在であるメッセンジャーが今季限りの現役引退を決断。ガルシアも「すごく長い間、活躍された。自分も長く続けられるように頑張りたい」とさらなる奮闘を誓った。1年契約の助っ人左腕が、タテジマ2年目に望みをつないだ。【桝井聡】

▽阪神福原投手コーチ(ガルシアについて)「低めに投げることができた。勝ちがついたのが一番良かった」