日本ハム金子弌大投手が移籍後最長となる7回を投げきり、7勝目を挙げた。「序盤はしっかりとストライクゾーンで打者と勝負できました」。不慣れな地方球場、断続的な雨にも動じなかった。

打者27人に対して3ボールとなったのは3人だけ。四球も最後のイニングとなった7回に与えた1個のみだった。打たせて取ることで球数も89球。突き抜けられなかった6回の壁を、ようやく破った。

試合後に「今日は野手に助けられたところはたくさんあった」と振り返ったが、味方の援護や好守を引き出したのは金子だ。打線は15安打7得点を生みだし、守備でも無失策ともり立ててくれた。栗山監督も「素晴らしかった。ムダな球数がなかった」と絶賛。残り8試合でCS圏まで3・5差と厳しい状況は変わらないが、久しぶりに投打がかみ合った勝利をベテラン金子がもたらした。