巨人は、足の張りによる欠場から2試合ぶりにスタメン復帰した坂本勇人内野手の37号先制ソロが空砲に終わり、中日戦6連敗を喫した。自力でマジックを減らすことはできず、最短優勝は21日にずれ込んだ。打線が散発3安打で、3試合連続1点止まり。優勝を目前にした状況で3連敗となり、原監督は「少々硬くなっているところはあるかもしれませんね。少しリラックスした状態で戦わせる環境を我々もつくる必要があると思いますね」と指摘した。

同点の8回には3番手沢村が決勝点を許した。2死三塁から、今季の巨人戦で6本塁打を許す天敵の福田に152キロの直球を左翼線に運ばれ、21打点目を献上。12本塁打を許すDeNAソト、10被本塁打のヤクルト・バレンティンら特定の苦手打者に打ち込まれるケースが続く。宮本投手総合コーチは「何とかしないといけないですね。私の反省材料です」と対策の必要性を感じている。

20日からは2位DeNAとの直接対決2連戦。連勝なら優勝が決まる状況は変わらない。指揮官は「そのことは頭の隅に置いておけばいいこと。もっと大事なことがある」と一戦必勝の姿勢を求めた。坂本勇は「明日勝てるように、野手陣が奮起して頑張ります」と言った。【前田祐輔】