ヤクルトは苦しんだエースが今季25度目の先発で初完封を挙げた。

小川泰弘投手が9安打されながら要所を締めた。8回を終えて127球。「これまで迷惑をかけてきた。最後は自分でいきますと言いました」。味方の失策もあり1死一、三塁の危機を招いたが、阪神大山と中谷をともに直球で内野フライに打ち取った。145球、17年4月以来の完封で5勝目。6失点した前週の反省からカーブ、スライダーで緩急を付け、内角を攻めつつ無四球でまとめた。「開き直って攻められた。急がず1球1球投げ切れたのが何よりよかった」とすがすがしい表情だった。