現役引退を表明していた広島永川勝浩投手(38)が現役最後の登板を果たした。04年10月10日横浜戦以来15年ぶりに先発し、中日1番大島にすべて真っすぐ勝負で一ゴロに打ち取った。

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広島最後の松坂世代もユニホームを脱いだ。今季はヤクルト館山や日本ハム実松と同学年の引退が続く。「毎年誰かは辞める年齢だから」と現実を受け入れながらも、同世代には特別な思いはある。特に世代を代表する松坂は「俺にとっては神様」と真顔で言う存在。無名の高校時代に世代の先頭を走っていた。昨年初めてナゴヤドームで言葉をかわしたときには「どうしよう。握手した、この手洗えないよ」と喜んでいたほどだ。去就が未定の同世代のスターに、言葉を選びながら「まだできると自分が思うのであれば、僕らの先頭を切ってまだ何年もやってもらいたい」とエールを送った。なお先日引退セレモニーを行ったエルドレッドも同い年。