中日堂上直倫内野手(31)が9日、昨オフに3年契約を結んでいたことを明かした。昨年、国内FA権を取得し、今年は海外FA権の条件を満たした。今年も権利を行使せず、残留する。

地元・愛知出身の生え抜きに、球団は異例の誠意を見せていた。中日では単年契約が基本で、複数年は最近では平田、大島ら主力クラスだけ。堂上が規定打席を満たしたのは16年の1度だけだ。ただ人望が厚く、高い技術を誇るだけに、球団は将来の指導者候補と期待している。

昨年は出場74試合、今年も同98試合と悔しい思いをした。「結果が出ているわけじゃないのに『必要』という言葉をいただいただけでうれしかった。モチベーションが上がる」と恩義を感じている。「生涯中日」の可能性に、堂上は「それがベスト。本当にいい人たちばかりなので、何とかここで結果を出したい」と意気込んだ。【柏原誠】