6年ぶりの日本シリーズ進出を決め、原辰徳監督(61)が東京ドームで10度宙を舞った。

リーグ優勝を決めた際は号泣したが「本拠地でひとつのヤマを越えられたのは格別です。ジャイアンツファンのみなさまありがとうございました。おめでとうございます」と笑顔で感謝。左翼スタンドに向けては「阪神ファンのみなさんありがとうございました。後半のタイガースの戦い方、CS、チームが一丸となってくる勢いは驚異でした。勝つことができて、セ・リーグを代表して日本シリーズ出場権をとれたのは価値あることです」とあいさつした。

決勝点は6回2死三塁から丸のセーフティーバントで奪った。

「サインではありませんが、丸自身が状況の中、フォア・ザ・チームで、勝つことを掲げて4月からやってきた。その部分で勝つ率のいい部分を選んでくれた。ベンチもびっくりしましたし、全員の勝とうという気持ちが集約されていた」とたたえた。

4番岡本にはCSファイナルステージ3本目の同点ソロが飛び出した。

「間違いなくこのシリーズのMVPだと思います。頼もしくもあります。少し大人になったなと思います」

台風19号の影響で前日12日はドーム球場ではCS初となる雨天順延になった。

「(被害を受けた方々には)お見舞い申し上げます。この中集まっていただき、多くのファンがテレビの前で狂喜乱舞、バンザイをしてくれているということについては本当にありがとうございます」と気遣った。

日本シリーズの相手はソフトバンクに決まった。「まったく頭の中は真っ白です。あとひとヤマ。それは日本シリーズで勝つことです。全力で。これだけのファンがいる。勇気をいただいてやっていきたい」と誓った。