侍ジャパンのソフトバンク千賀滉大投手(26)が11月のプレミア12の出場を辞退することが23日、分かった。

巨人との日本シリーズ初戦で7回1失点で勝利投手となり、日本一に貢献。一方で今季は故障することなく両リーグトップの180回1/3を投げ、ポストシーズンでもフル回転し、疲労が蓄積していた。選出時に「非常に光栄。初めての大会なのでチームのためにしっかり投げたい」と話していたが、現在のコンディションでは思うような投球ができないと苦渋の決断をしたようだ。

侍ジャパンにとっては守護神候補の松井、中継ぎ右腕の森原に続く3人目の辞退となる。巨人菅野がコンディションが万全でなく招集を見送られた中で、稲葉監督も「投手は千賀を中心に先頭に立ってやってもらいたい」とエースとして期待をかけていた。

だが先発の核を含め、投手陣13人中3人が抜けたことで近日中に追加招集のメンバーを決定するとみられる。先発は当初は4枚の構想で岸、今永、そして今後合流する山口俊は当確だ。指揮官は今季ノーヒットノーランを達成した大野雄にも「中(継ぎ)でも先発でもあるよ、という話はしている。彼の使い方は非常に大事になってくる」と幅広い起用を伝えている。総力で千賀不在をカバーする。