仙台大(仙台6大学2位)が10-0の7回コールドで東北公益文科大(南東北1位・山形)に快勝し、決勝進出を決めた。

17日のドラフト会議で指名漏れした最速153キロ右腕・稲毛田渉(4年=帝京)が先発し、3回途中2安打3奪三振無失点。指名打者制のリーグ戦では機会のない打席でも、3回表1死満塁から左前適時打を放ち「大学初打点ですね。ストレートをしっかり、ステップを踏まないで打てました」とチームに勢いをつけた。

プロ入り出来なかった悔しさを晴らすためにも、同大初の明治神宮(11月15日開幕)出場をつかみとる。連続四球で交代した反省はしたが「エース番号を背負う責任として、ゼロで抑えられたのは良いところ」と結果にこだわる。大会前にはバランスが悪かった投球フォームを修正。積極的に振ってくる相手に、カットボールなどのボール球を有効活用する成長も示した。

27日は宿敵の東北福祉大と対戦。仙台6大学の1位には1勝のアドバンテージがあり、神宮切符獲得には2連勝が条件。稲毛田は「2年後に(プロを)目指すためにも全国舞台でチームを勝たせたい」と目を輝かせた。【鎌田直秀】