来季2年契約の最終年を迎える日本ハム西川遥輝外野手(27)が27日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉後、記者会見に臨み、早ければ来オフにも、ポスティングシステムを利用した米大リーグ移籍に挑戦する意向を示した。

この日、新主将に決まったことも発表。米球界入りについては、日本一になった16年オフ頃から意識した。一番の要因は「翔平の存在ですかね」と、同システムで海を渡った後輩OBのエンゼルス大谷の影響が大きかったと打ち明けた。球団側は来季の本人の成績や、チーム状況などを踏まえて判断する見込み。

西川は10年ドラフト2位で智弁和歌山(和歌山)から入団。大型内野手から外野に転向し、高卒3年目の14年に、俊足巧打と広い守備範囲を武器に定位置をつかんだ。14、17、18年と盗塁王3度、16~17年は2年連続ベストナイン、17~18年はゴールデングラブ賞を獲得している。

◆西川遥輝(にしかわ・はるき)1992年(平4)4月16日、和歌山県紀の川市生まれ。智弁和歌山で春夏通じて4度甲子園出場。10年ドラフト2位で日本ハム入団。盗塁王は3度(14、17、18年)で、通算盗塁成功率8割6分6厘は、200盗塁以上の選手では歴代1位。ベストナイン2度(16、17年)ゴールデングラブ賞3度(17~19年)。180センチ、80キロ。右投げ左打ち。

◆日本ハム西川プロ成績 通算での球団歴代10傑入りは245盗塁3位、46三塁打5位、770三振6位、499四死球9位、打率2割8分4厘10位。

13年から7年連続開幕スタメンは、現役では中田の10年連続に次いで長い。獲得タイトルは14、17、18年に最多盗塁、16、17年ベストナイン、17、18、19年ゴールデングラブ賞。