巨人炭谷銀仁朗捕手(32)が28日、東京・大手町の球団事務所で契約交渉を行い、現状維持の1億5000万円で更改した。

西武からFA移籍1年目は58試合に出場し、うち41試合で先発マスクをかぶった。14年のキャリアハイに迫る6本塁打をマークし、打率2割6分2厘。守備では若手投手を中心にバッテリーを組み、投球スタイルの確立を手助けするベテランならではのリードをけん引した。

交流戦のパ・リーグとの対戦では過去の対戦経験をチームに還元し、リーグ優勝への勢いを生んだ。8月1日広島戦で右手人さし指を骨折して約1カ月間の離脱が響き、終盤戦は出番が減少。今季を振り返り「リーグも違う中、大変なことも多かったけど、チームが優勝できてよかった。でも、その中でも日本シリーズの悔しさは忘れていない。来季はやり返しにいきたい」と話した。

日本一奪回を目指す来季に向けては「誠司も卓三もそうだし、ほかにもいい捕手がたくさんいる。競争を勝ち抜いてというところと、阿部さんが引退されて、捕手では自分が一番年上になる。投手陣を引っ張っていくとか、いろいろ仕事は増えると思います」と自覚をにじませた。オフ期間については年内は体作りが中心で、1月は千葉・館山と宮崎・南郷で自主トレを行う予定。(金額は推定)