ヤクルト坂口智隆外野手(35)が5日、都内の球団事務所で契約を更改し、2500万円減の1億1500万円(金額は推定)で合意した。変動制の3年契約の2年目となる。

昨季は外野と一塁をこなし、1番打者として打率3割1分7厘、出塁率はキャリアハイの4割6厘と打線をけん引した。しかし今季は、開幕3戦目の阪神戦で死球を受けて左手親指を骨折。1軍出場は22試合にとどまった。「苦しかったですね。なるべく早く復帰したくて、出られるところまでは持っていったけど、そこで結果を出せなかった。でも痛みが残る中で、この状態でどうやったら打てるだろうとか、ファームでずっと考えていた。その気持ちがあるうちは、まだ自分にのびしろがあるんじゃないかと実感しました」。

シーズン終了後も完治に専念し、しっかりスイングできる状態に戻ったという。来季はプロ18年目を迎える。「レギュラーとして試合に出ることが、絶対に達成したい目標。1年間1軍戦から離れて、ますますそういう思いを強く持った」と決意した。外野と一塁守備についても「出られるならどこだっていい。最善の準備をしておきたい」と話した。