中日藤嶋健人投手(21)が令和時代に即したニューリーダーを目指す。沖縄・北谷でのメジャー流トレーニング「ドライブライン」への参加を前にした7日、名古屋市内の商業施設でイベントに出席。球速アップで中心投手としての足場固めを狙うと同時に、合宿所「昇竜館」では母校からドラフト1位で入団する石川昂弥内野手(18=東邦)らの相談相手となる「藤嶋部屋」のオープンにも興味を示した。

「動作解析による新しいトレーニングにアプローチしたいと思い、参加を決めました。目的は球速アップ。ストレートで空振りが取りたいからです」。米シアトルに拠点を置く「ドライブライン・ベースボール」はメジャーを中心に支持を拡大中。8日に沖縄入りする藤嶋は参加目的を端的に明かした。

今回のセミナーには自ら声かけした1年後輩の山本だけでなく、先輩の又吉、笠原らも参加。入団3年目の今季は32試合に登板。14ホールドで防御率2・48。1軍投手としてブラッシュアップする一方で、投手陣のニューリーダー候補として藤嶋流の意識も芽生え始めているようだ。

「キャプテンとかリーダーとかそういう名称、肩書はあまり必要ないと思います。みんなで頑張って、みんなで結果を出せればいい。そういう意味で石川とかも入寮したら、ボクが一番話しやすいでしょうし、疲れたときには話を聞いてあげたいと思います」。来季4年目で合宿所生活も最終年。貴重な1年は新時代らしいリーダー像を胸に秘め「藤嶋部屋」で後輩対応にもあたる覚悟だ。【安藤宏樹】