今年、定位置をつかむだろうか。2年目の広島小園海斗内野手(19)への期待が高い。昨年は58試合に出場し、2割1分3厘、4本塁打、16打点の成績を残した。目立つ数字こそなかったものの、ここ一番の集中力はルーキーらしからぬものがあった。「ここぞの、こぞの(小園)」?

例えば本塁打&猛打賞がそれ。1号、2号、3号を放った試合では、それぞれ4安打、3安打、3安打した。「4・3・3」って、サッカー部か? 高卒新人の猛打賞3度は88年の立浪(中日)以来。本塁打を含む猛打賞3度は86年の清原(西武=5度)以来になった。報徳学園がPL学園に挑みかかった?

9月に飛びだした3、4号は2試合連続だった。高卒新人の連続アーチは、清宮(日本ハム)が18年8月に記録して以来で、広島では初めて。これだけ見ても「ただ者」ではない。つまり、その、お金が取れる? 選手ということだ。

4本塁打の内訳はヤクルト2、中日、阪神が各1。ヤクルトは3割5分9厘とかもにした。「飲んでかかった?」結果だろう。対照的に巨人戦は、わずか7分3厘だった。巨人を相手にする際は「読んでから?」臨みたい。【米谷輝昭】