アクシデントもプラス思考で乗り越える。巨人坂本勇人内野手(31)が22日、自主トレ先の沖縄・那覇から増田陸、湯浅とともに飛行機で帰京。今月中旬にインフルエンザを発症し、約5日間ホテルで静養に努めたが、全快をアピールした。「今は全然問題ないですし、後半はしっかりやれた」と不安を一掃した。

今オフは先月中旬にハワイ優勝旅行に参加し、例年より始動が遅れ、年末年始は無休で練習した。状態も良く、沖縄でペースを上げる予定が予期せぬ小休止。「インフルは人生初かも。順調やったんでショックだったし、正直、痛いですけど、逆に時期が良かったと思ってね」と切り替え、回復後は例年以上に屋外でバットを振り込んだ。

来月の宮崎キャンプでは丸、亀井、炭谷とともに「S班」として、ファームスタートする。阿部2軍監督からは「若い選手のお手本に」と期待され、打撃練習などの一部メニューは若手選手と同組に入る。「若い子たちが感じることだと思うので僕たちは普通に。聞かれれば、教えられることはあります」と話した。

来月15日から始まる沖縄キャンプから、実戦モードに入る。この日、15日に韓国サムスン、18日にロッテ、19日に中日と練習試合することが発表。休養日、打ち上げ日を除き、4試合のオープン戦を含め9日間で7試合が行われる。史上最年少での2000安打、東京オリンピックの金メダルに向け、着実にペースを上げる。【久保賢吾】