オリックスファンに見せたかった~。新主砲アダム・ジョーンズ外野手(34=ダイヤモンドバックス)が4日、来日初安打となる先制2ランを放った。4番DHで先発したロッテ戦(京セラドーム大阪)の初回2死一塁でロッテ岩下のスライダーを捉え、左翼ポール際にライナーで飛び込む来日1号。メジャー通算282本塁打を誇る大物助っ人が本領を発揮した。
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もうそろそろ? の期待に、超大物助っ人は驚弾で応えた。初回2死一塁。紅白戦を含め、来日9打席目で出た初安打は、無観客の場内に衝撃音を響かせる先制2ランだった。
「(バットの)真芯で捉えることができたので、手に全く感触がない。オープン戦の結果は数字として残っていくものではないですが、いい形で打てたということでうれしくは思っています。これを続けながら、公式戦に向けてどんどん積み重ねていきたいと思います」
盛り上がるベンチで安達らに抱きしめられ、熱い歓迎を受けた。仲間の祝福に笑顔で応えながら、冷静に、周到に、開幕への準備をジョーンズは進めていた。
1月26日に来日し、チームに合流した直後。「チームのサインはすべて覚える」とジョーンズは首脳陣に伝えていた。打てばいいだけの助っ人になるつもりはない。チームの戦術を理解し、走攻守すべてで貢献する、という強い意思表示だった。肉体の強さ、運動神経で一流になる選手は数多くいるが「こういう姿勢だからこそ、彼はメジャーで超一流になれたんでしょう」と首脳陣は言う。
予定の打席数を終えても、代走を「拒否」している。「試合の中で走っておかないといけないから」と開幕までを逆算する。来週には米国から家族もやってくる。無観客試合の調整が続くが、ファンと迎える開幕を願っている。「(今の状況が)収拾してみなさんに来ていただいて、我々が活躍する姿を見ていただきたい、また応援していただけるようにと思っています」と歓声がわきあがるスタンドを思い描いた。そのときは、100%の状態でファンの前に立つ。【堀まどか】



