広島佐々岡真司監督は不測の事態にも泰然自若だ。監督として迎える初シーズンは延期となり、開幕時期は未定のまま。初采配はしばらくお預けとなった。

それでも「その時、その時でやるべきことをやるしかない」と毅然(きぜん)とした態度を示した。

本拠地を置く広島県でも7日、新型コロナウイルス感染者が確認された。まだ1件だが、未知のウイルスの広がりが日本中に恐怖を与えている。報道陣への規制も厳しくなった。広島以上に全国各地では感染者が増加の一途。監督として初めて指揮を執るシーズンを心待ちにしながらも、日本だけではなく世界を脅かすウイルスの感染拡大をとどめることが最優先と理解している。「こういう事態なので、決められたところでやるだけです」。ここまで進めてきた調整プランの練り直しが求められるが、団結して試練を乗り越える。