日本ハム栗山英樹監督(58)は開幕延期決定から一夜明けた10日、率直な心境を明かした。プロ野球選手である前に一国民であることを強調。まずは平常の生活を取り戻すことが先決で、そのためにもプロ野球界が我慢する姿を示すことも重要と熱弁した。
また、開幕日が変わっても開幕投手は有原航平投手(27)に任せるのが基本線だが、新たに組まれる日程によって再考することも示唆した。
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栗山監督はZOZOマリンでロッテとのオープン戦が雨天中止となる前に、開幕延期について取材応対した。「大変な思いをされている方がいっぱいいらっしゃる。延期がどうのこうのというのは今は問題ではない」。新型コロナウイルスの脅威は全国に拡大中で、現状は誰もが当事者となっている。「野球が仕事ではあるんだけど、国民の1人として生活している。安心して生活できるようにするために何ができるのかということは一番にベースとして考えないといけないこと」。続けて、この難局で、プロ野球界が果たすべき使命について言及した。
栗山監督 プロ野球というのは、頑張っていきましょうという姿を見せる、示すものでもあると個人的には思っている。どういう風に我慢していくのかを、しっかりと示すことをしていかなければいけない。
この日は選手にも同じメッセージを直接伝えた。同時に指揮官として「いつ開幕しても全力のプレーができる準備だけはしておくのがプロなんだ」とも声をかけた。オープン戦が終了する15日以降のスケジュールは未定だが、「どこで開幕しようがしっかりやるのが我々の仕事。やるしかないだろ。やらなければプロではない」と話した。
公式戦日程が再編成されることに伴い、シーズン戦略も見直す部分が出てきそうだ。2月21日に有原に通達した開幕投手については「その(変えない)気持ちだけど(開幕する)曜日とか、いろんなことがある。航平で勝ちきらないといけないと思っているから、そこは大事に考える」と含みを持たせた。
しばらくは見えない敵とも戦いながら、必ず来る開幕へ向けて準備を進める日々が続く。「この状況をすべて生かす。苦しいことも大変な部分も転換して、いいことに結び付けるのが我々の生き様」。元気や勇気が与えられる野球を展開すべく、栗山監督はできることをやり尽くす。【木下大輔】



