今秋ドラフト候補の日本製鉄かずさマジック・山本晃希投手(23=九国大)が、プロ入りへアピールに成功した。日本ハムとの練習試合に7回から登板し、3回2安打無失点4奪三振。直球中心に組み立てをし「初めてプロに投げた。相手が直球と分かっている状態でどこまで通用するか試せた」。まだ7割ほどの仕上がりだが、この日は149キロを計測。視察に訪れた9球団のスカウトの前で順調な仕上がりぶりを披露した。三振に打ち取った野村から「タイミングが取りづらいフォーム。今日対戦した投手で1番だった」と言わしめた。

最速155キロを誇る本格派右腕。完投でチームを勝たせる投手を目指す。「今日は無駄な球が多かった。球数を減らすために、ゴロを打たせてダブルプレー取れるようにしないと」。打たせて取る省エネ投球を身につけていく。お手本は昨年12月から指揮を執る渡辺俊介監督(43)。上手と下手で投球フォームの違いはあるが「ピッチングの間や、フォームの緩急だったり、速い直球でなくても抑えていた。参考にしたいです」。目標のプロ入りへ向け、実績あるサブマリンから投球術を学んでいく。【湯本勝大】