先発ローテの一角を狙うソフトバンク二保旭投手が7回106球、1失点の好投で首脳陣にアピールした。「まだ投げられる感覚はあった。投げ込みをしてきた成果がありました」。

初回。昨年までチームメートだった福田秀に先頭打者弾を浴びた。いきなりの先制パンチにも冷静さは失わなかった。2回以降は直球を中心にスライダー、カーブ、チェンジアップなど多彩な変化球を織り交ぜ、粘りの投球でロッテ打線を封じた。

3回の3者凡退以外はすべて走者を出したが、先発としてきっちりゲームメークした。ローテ争いはあえて平静を装う。「あまり競争意識を持ちすぎると、何と戦っているのかわからなくなるので」。

プロ12年目。先発転向を目指し、宮崎キャンプ初日にはチームトップの125球を投げ込むなど、体を作り上げてきた。いまだ開幕は見えないが、「自分なりに調整して結果を出すことしか考えてない」と前を向いた。