4月6日は163キロ記念日-。ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)が、国内高校生史上最速の163キロをマークしてから6日で1年を迎える。井口資仁監督(45)が先発育成での170キロ到達を期待する大物は、この1年間でどれだけのものを示してきたのか。投球結果に関するデータを読み解く。【構成・金子真仁】

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佐々木朗が投じた直球505球の球速を分析した。使用したスピードガンが試合によって違うため参考値になるものの、平均球速は147・32キロだった。

1キロ刻みでの球速別最多は150キロで、50球を投じた。150キロ以上が183球あり、全直球の36・2%を占めた。145キロ以上では同72・5%。高校野球では異次元の直球を投げていた。

プロ入り後の「対打者」はまだ2度のフリー打撃登板のみながら、測定可能だった直球59球の平均球速は152・9キロ。最速は158キロ。数分間限定の投球で力配分の必要はないものの、明らかに球速を伸ばしている。まだ全力投球ではなく、自身も「もう少し良くなると思うので改善していきたい」と話すなど、165キロ到達は現実的な目標になっている。