ソフトバンクの千賀滉大投手(27)と甲斐拓也捕手(27)が8日、新型コロナウイルス感染拡大に対する支援活動のプロジェクトを立ち上げた。休校や外出自粛などで影響を受ける子どもたちのため、クラウドファンディングで支援者を募集。集めた支援金を里親家庭や施設で暮らす子どもたちに寄付し、感染防止費用などの支援にあてる。目標金額の200万円には発表から約2時間半後に到達した。
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鷹が誇る同期バッテリーが子どもたちのために立ち上がった。千賀と甲斐が支援活動を開始。福岡市内の里親家庭や児童福祉施設で暮らしている子どもたちを対象にしたもので、クラウドファンディングサービス「READYFOR」で支援者を募り、集めた資金を寄付する。支援者にはリターン品として、2人がデザインしたオリジナルTシャツなどが送られる。
この日、ペイペイドームでの自主練習後にオンライン取材で甲斐は「千賀の方から話をもらって、一緒にやろうと決めました。今、たくさんの人が不安な中で生活していると思う。自分たちのできること、ほんの少しでも力になれたらと。こういうときこそ力を合わせていけたらと思い、立ち上げました」とプロジェクトの経緯を明かした。
千賀は19年シーズンから奪三振数に応じて、児童虐待を防止する「オレンジリボン運動」に寄付活動も行っており、児童問題への関心が強い。今回のプロジェクトについては「子どもたちに対し、野球選手として、そして1人の大人として何かできることはないかと考え、このたび、クラウドファンディングプロジェクトを立ち上げることにしました」とコメントした。
18年に第1子が生まれ、自身も父親である甲斐は「ぼくも子どもを持って、いろいろと感じるところがある。子どもたちは学校も行けてないですし、外に出られない状況が続いている。大変な思いをしていると思う」と子どもたちを思いやる。千賀から4月下旬に支援活動の構想を持ちかけられ、すぐに賛同。わずか約3週間で形になった。
目標金額は200万円としていたが、発表から約2時間半後に早くも達成。寄付金の用途は里親家庭や児童養護施設等の感染予防にかかる費用、外出自粛で交流が制限されている子どもの支援に用いるタブレットや通信等にかかる費用など。育成出身コンビはグラウンド外でも固い絆を見せた。【山本大地】
○…甲斐が分離練習での悩ましさを吐露した。現在は投手と野手が完全に分かれて練習しており、捕手としては投手の投球を受けられないなど難点がある。「ピッチャーの生きた球を捕れていないので、キャッチャーとして不安になる部分はある。SNSで投手がキャッチボールしている動画を見たりはしています」。野手同士で強い球を投げてもらっての捕球練習やスローイング練習を行っており「助け合いながらという感じですね」と話した。



