楽天立花陽三球団社長(49)が全体練習再開について慎重な姿勢を示した。

11日、12球団代表者会議に出席後、代表取材に対応。チームは3月30日から5月7日まで活動を休止し、8日から球団施設を利用しての自主練習を再開した。本拠地を置く宮城県はこの日で13日連続で新型コロナウイルス感染者がゼロとなり、早期の緊急事態宣言解除も検討されている。宣言解除に伴う全体練習再開の可能性について立花球団社長は「我々はスタート自体も慎重にやってきた中で、今回のコロナについては正直、慎重に捉えています。選手がかかった場合はかなり重症化する可能性もある。多くの人数が集まっての練習再開は、今の段階では周りが整ったとしても、かなり慎重に議論しないといけない。周りが全部OKだからやっていいのかというのは、また別の議論だと思います」と考えを示した。

また、今後開幕に向け練習試合、オープン戦等の局地的な開催も検討されている。移動、試合開催に伴うリスクについて「特に都道府県によって状況が違う中での移動はかなり慎重に行わないといけないと思います。移動制限および移動をしない中で試合をやっていくことは当たり前だと思っています。それは国、県と協力した日程および移動するとしてもかなりの厳重な対策をとって移動しないといけないと考えています。個別でも(対策は)当然ながらやりますけども、プロスポーツをやる人たちはそういったものを示さないと国民から指示は得られないと思います。また対策がとれない中で安易に無観客だからと試合をやることは認められないと思っています」と話した。

会議ではオールスターの中止が決定。「本当はオールスターもやりたい。楽しみしているファンの方々もたくさんいると思うのでやりたかったが、今の段階では公式戦をしっかりと消化すること。6月中旬、下旬あたりで開幕できたとして、そこでオールスターと言われてもファンの方々も疑問符が出る状況だと思います。致し方ないという判断だということで理解しています。スポンサーの方々ともしっかりとコミュニケーションをとってご理解いただいたと聞いています」と理解を示した。