日本ハム栗山英樹監督(59)が、開幕へ向けてのスイッチを再点火した。11日、栗山町にある「栗の樹ファーム」(一般には閉鎖中)でオンライン取材を受け「少し気持ちを入れて前に進んでいかないといけない感じはする。今の状況を見ると、ちょっと北海道は心配ですけど、気持ち的には準備に入り始めている感覚はある」と話した。

この日の12球団代表者会議で6月中の開幕を目指す方向性が示され、チームも今月18日以降に全体練習再開の検討に入った。指揮官の心も徐々に、戦闘モードへ切り替えていく。

首脳陣間のコミュニケーションも具体性が増してきたようだ。「この4、5日、けっこう話したよ。こうなったらこう、みたいな話はしている。動きだしそうな雰囲気を感じたので、そういう話はしている」と、全体練習再開後の練習ペースや強度、内容などの検討を始めている。「どうやって先を読んでいくかというのが、こっちの仕事でもある。選手たちも、そういうことを感じ取ってやらなきゃいけない」と自主練習を続けている選手にも、メッセージを送った。【木下大輔】

○…栗山監督による、恒例のオススメ本紹介。1冊目は平沢興著「さあ、がんばろう」。「これはすごい勉強になる。人がどう生きていくのか、物事をどう考えたらいいのか。すごく読みやすいよ」。2冊目は森信三著「修身教授録」で「人を育てることはどういうことか。何かいい本はないですかと聞かれた他チームの選手にも渡したことがある。もし機会があったら、読んでみて」と推奨した。