PJ化や! 阪神新外国人のジョン・エドワーズ投手(32)が11日、甲子園で自主練習後にオンライン取材に応じ、カーブを使った緩急投法に取り組んでいると明かした。
新セットアッパー候補右腕は「リベラカッター」や「ジャイロスライダー」など武器は多彩で、さらにカーブも操れれば鬼に金棒。昨季の「8回の男」ピアース・ジョンソン(現パドレス)もパワーカーブを駆使して40ホールドと活躍した。後継者として現実味を帯びてきた。
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新「8回の男」の期待がかかるエドワーズが、さらにパワーアップしていた。「カーブがすごくいい感じで投げられている。日本で僕のカーブは通用すると思っているよ」。自主練習期間でカーブの精度に磨きをかけ、緩急をつける投球スタイルを本格化。言葉から自信があふれ出ていた。
PJと重なる。昨季セットアッパーを務めたジョンソンは球速が速く鋭く曲がる「パワーカーブ」を武器にリーグ2位の40ホールド。シーズン中盤にはリーグ歴代3位に並ぶ12試合連続ホールドも記録するなど、抜群の安定感でブルペン陣を支えた。「彼のカーブはすごく有効な武器で、いいピッチングができていたのは知っている。自分もカーブが生きてきて、ピッチングに組み込むことができれば使っていきたいね」。
もともと投げていた球種だが、メジャー時代は直球とスライダーが主体だった。「遅い緩急も入れたいということでカーブをもう1回ピッチングの中に入れた」。ジョンソンの「パワーカーブ」に匹敵するような代名詞を習得できれば投球の幅は広がる。
エドワーズは多彩な武器を持ち合わせている。春季キャンプでは、直球がカット気味に左打者の内角に切り込む魔球を披露。ヤンキースでMLB最多652セーブを挙げた伝説右腕マリアノ・リベラを手本にした「リベラカッター」で、福留のバットをへし折った。他にも、進行方向に回転軸が向く「ジャイロスライダー」も駆使。他球団スコアラーの警戒心をあおった。「今まで自分が使っていた直球やスライダーというスタイルは崩さない。その中でバッターの反応やカーブが通用するのかを見て、カーブを加えていく」。
この日はキャッチボールやランニングで汗を流した。「(春季)キャンプで、日本人投手はカーブを使うことが多いと思った。自分もカーブを使って、いろんなカウントで投げられるようになればと思ってるよ」。ポスト・ジョンソンが、今季の「勝利の方程式」の鍵を握っている。【只松憲】
◆エドワーズのこれまで 初実戦となった2月20日の練習試合楽天戦では1イニングをわずか8球で切り抜けた。左打者3人に、ナチュラルに直球が変化する「ナチュラルカット」で内野ゴロ3個。オープン戦に入っても、2月24日ヤクルト戦で3者凡退、2三振。ドロップ気味に落ちるカーブを使った。3月1日ソフトバンク戦で栗原に本塁打されたものの、150キロ超の速球にスライダー、カーブを織り交ぜる配球を披露。6日の日本ハム戦では四球とボークでひやりとしたが、無失点で締めた。13日オリックス戦も3者凡退と、安定した投球を継続。練習試合となった20日のヤクルト戦では、四球と長打で1失点。速球を多彩な変化球の組み合わせが絶妙で、開幕1軍を目指していた。
◆パワーカーブ 球速130キロ台に達する、通常のカーブより速いカーブを指す。縦に大きく曲がる通常のカーブに対し、小さく鋭く曲がる球筋が特徴。昨シーズン救援で好成績を残した阪神ジョンソンが決め球に多投したことで知られほか、巨人菅野も効果的に使っている。



