楽天涌井が今季最多131球の熱投も、自身初の開幕5戦5勝とはならなかった。

立ち上がりから飛ばした。4回まで1人の走者も出さない完璧投球。最速149キロの直球、スライダー、シンカーなどで的を絞らせなかった。7回途中4安打10奪三振2失点で勝ち投手の権利を持って降板。だが、今季から守護神を務める森原が2点リードを守りきれず逆転負け。降板する森原の背中をたたいて迎えた涌井は「勝ちが消えてしまったことは全然気にしていない。森原には今日のことを糧にして、また明日から切り替えて頑張ってもらえれば」とフォローした。

自身も反省を忘れない。6回を終え116球。7回もマウンドに上がったが先頭ジョーンズに四球。天を仰いだ。続くT-岡田を空振り三振としたところで交代を告げられた。「7回を投げ切れなかったというのがこういう結果につながったかなと思います」と振り返った。