オリックスのスティーブン・モヤ外野手(29)が、先制の今季1号2ランを放った。

「打った感触もよかったし、先制のホームランになってくれてよかったよ!」

鬱憤(うっぷん)を晴らすため、モヤは初球から豪快に振った。2回無死一塁、西武ニールの初球143キロ直球を強振し、ライトの天井にぶち当てる大ファウルを放った。ふっと息をついて打ち直し。2球目の真ん中ツーシームを右翼席にたたき込んだ。

外国人枠の関係で2軍調整をすることが多かった。試合前まで、今季は出場8試合。17日にジョーンズが腰痛で出場選手登録を抹消されたため、1軍昇格。早速、結果を残した。

2回は打者10人の猛攻で「新生オリックス」の兆しを見せた。4番吉田正が右前打を放ち、続くモヤが1号2ラン。杉本、大下がヒットで好機を演出すると、8番西浦はセーフティーバント。判定はアウトだったがリクエスト判定の結果、一塁セーフを勝ち取った。

無死満塁で9番若月が右前適時打、1番福田は右犠飛。2番T-岡田が四球でつなぎ、3番安達の遊ゴロの間に1点追加。6連打とつながりのある攻撃で一挙5得点。今季初勝利を狙う先発山岡を援護した。