阪神は1点を追う4回に巨人大城の捕逸で同点。5回には大山が2ランを放ち、勝ち越した。6回には高橋の中前安打と近本の二塁打で追加点。先発の高橋が9回を1失点に抑え、初の完投で勝利した。巨人は4回に坂本の右中間への二塁打で先制するも、高橋の前に14三振を喫し敗れた。

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矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。

 

(テレビインタビュー)

-高橋が初完投のナイスピッチング

いい意味で力が抜けて、間があって強弱があって。そういうことが完投につながったと思います。

-メリハリがついていた

そこらへんを丁寧にいきながら、またキャッチャーの誠志郎(坂本)もそういういいボールを引き出したっていうのもあったと思います。

-打ってもマルチ安打

もともとバッティングはね、遥人もいいので。そういうところでは打ってくれたらいいなと思ってましたけど、本当にいいバッティングでした。

大山に24本目が出た

なかなかチャンスでもね、1本出ないチーム状況の中でホームラン打ってくれたらいいなというところで、本当にそのように打ってくれたのでね。またホームランキングというタイトル争いもできますし、こういう場面でどんどんホームラン、打点を挙げてほしいですね。

-大山の1発はチームにも好影響

今日みたいにね、チームを勝ちに導く、そういうのももちろんありますし、ホームランって流れが変わるんでね。大山にその魅力がある。これからも期待しています。

-明日から広島へ

本当にチーム状況苦しいんですけど、だからこそ僕らは目の前の試合を全力で、そして精いっぱい、また広島でも戦っていきます。

 

(囲み取材)

-大山の1発で流れが来た

結果的には、そうなるんだけど、さっきも言ったようになかなかタイムリーは出ないんでね。しかも2アウトから。流れが変わる。向こうからしたらピッチャーの勝ち投手の権利が変わるところ。四球からのホームランというのはダメージがあるやろうしね。こっち側からすると効果的なホームランになる。

-大山が得点に絡む  

返す打順だし、返すバッターなんでね。内容のあるバッティングでした。

-サンズは欠場 

指も腫れているしね。今日は無理させない方がいいのかなというのもあるし。ボーアがあまり状態が良くないんで。そういう意味では連戦も続くし総合的に判断したというところ。

-高橋は力が抜けていた

それをどうしたかっていうのは遥人に聞いてみなきゃ分からないけど、丁寧に投げるのがそういうふうに力が抜けたのか、あえて力を抜いたのかは今の時点では俺には分かっていないんだけど。もちろんちょっと力を行かないようにコントロールだったり、高さだったりを気持ちの中で丁寧に投げよう投げようとしていたのかもしれないし。本当にこう強弱……いつもどっちかといったら強、強、強で変化球も強いんでね。あのスピードの差はね、カーブも使ったり、同じ球種でも速さを変えたりね。そういうところで相手からすると打ちにくいんかなと。今までの遥人のイメージとは違ったので。まあそれが誠志郎のリードっていうのもあるし、総合的にそういうところかなと思います。

-完投を経験すると変わる

まあ最後まで行きたいっていうのがピッチャー心理やろうし。今までもチャンスっていうのはね、あるようなピッチングはしていたと思うし。スケール大きなピッチャーになってもらいたいんでね。完投のみならず完封も間違いなくやってくれるといいなと思っています。

-サンズの代わりの高山も結果

あの1本じゃダメでしょ。チャンスでね。打っていくっていうのが。俊もあの1本でもっと期すると思うけどな。流れの中で打ったタイムリー。でも自分で引き寄せるような、ハードチャンスで自分で引き寄せるようなバッターになっていくっていうのが、俊が目指しているところだと思う。ヨシ! これでいいぞというところまではまだ来てないと思う。結果的にね。今日の試合で。そういうのを出していってくれたら。

-鳴尾浜で福留らが練習再開。今後は

これだけ動いてないんだからさ。そんなすぐには戻れないし。チーム状況も苦しいけど、これでやるしかないんで。帰ってきたメンバーもいろんな思いを持ってるから。次、試合に出られるように今やれるベストを尽くしてくれたらいいし。それからどうするかというのはまだ先になると思うし。まずは身体動かしてないと思うし、今言ったようなことだよね。