“直球破壊王子”は、変化球だって打てるんです。日本ハム渡辺諒内野手が、先制打&サヨナラ犠飛と大活躍。いずれも、好機で変化球を捉える仕事ぶりで、チームに今季2度目のサヨナラ勝ちをもたらした。

3-3で迎えた延長10回、屈辱的な形でチャンスが訪れた。西川が内野安打で出塁し、二盗が相手捕手の悪送球を誘って1死三塁。4番中田、5番大田が2者連続で申告敬遠となり、渡辺に打席が回ってきた。「西川さんが緊迫した場面で盗塁を決めてくれて、絶対に返そうと思って打席に立ちました」。2回に放った先制の左前打と同じく、スライダーを、きっちり捉えて右犠飛とし「最低限の仕事はできた」。プロ7年目で、自身初のサヨナラ打。チームメートから次々と水をかけられて「冷たかった。風邪をひかないようにします」と、苦笑いした。