今季限りで現役引退する阪神藤川球児投手(40)が新設される「スペシャルアシスタント(SA)」に就任することが10日、分かった。この日までに球団が要請し、受諾した。ユニホームを着て直接選手を指導することはないが、新外国人調査など編成面のアシストに加え、球団の野球振興に関わる活動のサポートなど広範囲の働きが期待される。これまで球団が引退直後の選手に特別職の就任を要請した例はなく異例のポスト就任となる。

タテジマで一時代を築いた藤川は、米大リーグ、国内の独立リーグでもプレーするなど経験豊富。幅広い人脈を生かした編成面のサポートが可能だ。さらに球団はタイガースアカデミーの運営や女子硬式野球クラブを新設するなど、野球の裾野を広げる活動に力を入れている。藤川は実績と知名度のみならず、その発信力も抜群。野球振興の面においても大きな力になりそうだ。