西武に“黄金ルーキー”が加わった。ドラフト3位の東海大相模・山村崇嘉内野手(18)が、契約金5000万円、年俸700万円で契約に合意した。

横浜市の新横浜プリンスホテルでの会見で、山村は「プロの世界は厳しいと思うのでしっかり信念をもってやっていきたい。将来は3冠王を取りたい」と、初々しく言い切った。

西武が誇る“黄金の法則”が当てはまる。偶数年のドラフト3位は大活躍をするとかしないとか…。都市伝説的に広まっている話だが、04年片岡、08年浅村、10年秋山、12年金子、14年外崎、16年源田といずれも球界を代表する選手。18年山野辺も2年目の今季、飛躍を遂げた。潮崎編成ディレクターも「ドラフト3位で取れた時に僕もちょっと思いました。ぼくもネットで調べたけれど。偶数年の野手は大当たり。1位クラスの活躍をするというところで、モロそうじゃないですかね。期待しています」と信じている。

信ずるに値するほどの潜在能力を見せてきた。もともとプロ注目の打者だったが、自粛期間明けから遊撃手に転向。今夏は約2カ月の経験でセンスよくこなし、株をさらに上げた。高校通算49本塁打の打撃は、小学2年生で入った元西武大久保博元氏が主催する「デーブベースボールアカデミー」で基礎をたたき込まれた。「打撃は(元ソフトバンク)松中選手をイメージ。守備は(巨人)坂本選手。(西武)栗山選手はやっぱり経験が違うと思うので、野球のことをいろいろ聞きたいです」。いいとこ取りで、法則通りの成長を遂げる。(金額は推定)【栗田成芳】