来季高卒3年目を迎える日本ハム野村佑希内野手(20)が、球団レジェンドから、未来のスターへの太鼓判をもらった。26日、みやざきフェニックス・リーグ西武戦(南郷)に「4番サード」で先発フル出場。4打数2安打と、日本ハムベンチで指揮を執った侍ジャパン稲葉篤紀監督(48)の期待に応えた。

0-1で迎えた2回の第1打席。いきなり中前打で出塁すると、すかさず二盗も決めて、6番今井の適時打で同点のホームへ滑り込んだ。4回の第2打席でも中前打。試合後の稲葉監督は「素晴らしいですよ。インコースもさばけるし、タイミングを取るのも上手」と思わずうなり「対応能力もあるし、大きく成長してもらいたい」と、伸びしろ満載の打撃センスに期待を込めた。

稲葉監督と言えば、現役時代に主軸として黄金期を彩った球団OBで「小さい頃から見ていた選手」と野村。試合前練習では「もっと上を目指していけよ」と、初めて助言も受けた。同リーグでは、樋口と並びチーム最多3本塁打を記録中も、最近は疲労から思うような打撃が出来ていなかった。フルシーズンを1軍で戦うために、疲れた中で打撃を修正する方法を小笠原ヘッド兼打撃コーチから、たたき込まれている。

「今日は、いい緊張感の中で試合が出来た」と汗をぬぐった来季ブレークの筆頭候補は「中高と代表に入ったことがないので、代表入りは一つの夢。そこを目標にしていけたら」。南国の空の下、目指すべき未来を思い描いた。【中島宙恵】