文武両道を実践するリリーフ型右腕は、息の長い選手を目指す。巨人育成9位の筑波大・奈良木陸投手(22)が28日、茨城・つくば市のホテルで、支度金300万円、年俸400万円で仮契約した。背番号は017に決まり「1日でも早く1軍で投げたいですし、そこからは1日でも長く活躍できるように」と意気込んだ。

一般受験で筑波大理工学群社会工学類に合格した秀才は、ドラフトで指名された現在も練習と勉強を欠かさない。もともと数学が得意で数字に興味があり、データを研究。回転数や回転軸などを意識して最速151キロの直球を磨いた。「引き続き探究して、打たれない真っすぐを投げたい」。国立大からドラフトで指名された選手は、球団では09年育成5位の神田直輝投手(群馬大)以来2人目。得意のデータを駆使し、まずは支配下登録を勝ち取る。【久永壮真】