日本ハムのドラフト6位、JFE東日本・今川優馬外野手(23)が“お兄ちゃん”役に名乗りを上げた。12日、育成2選手を含む新人8選手が札幌市内で本契約を結び、同市内の合宿所など施設見学に訪れた。最年長の今川は「(兄役を)やらなきゃいけないなという思いはある。僕もルーキーですけど、社会人を経験した僕が少しでも力になってあげられれば。そこはサポートしていきたい」と早くもリーダーシップを発揮した。

6人きょうだいの長男、今川の優しさだった。11日の夜、新人選手たちのグループLINEでつぶやいた。「バット余っているから欲しい人連絡して」。本州からやって来る遠征組はバットの持参はしないと考えた今川。両親に頼んで、札幌市内の実家から宿舎にバットを複数本運んでもらっていた。ドラフト4位の細川がいち早くLINEに反応。「もう見込んだ通り、絶対(反応が)来ると思っていた」とニヤリ。“アニキ”の声かけに古川、五十幡が続き、集まった野手陣は、宿舎付近の空きスペースを使って会話しながら素振りを行って交流。仲を深めた。

12日朝には本契約を前に、札幌市内をランニング。学生時代もよく走っていた道に「いつか今川ロードと言ってもらえるように頑張ります」と活躍を誓った。この日、栗山監督とも対面。日本ハムのファンクラブ会員でもある今川は「監督を日本一の男にしたい」と力強く口にした。