無敗男は、同世代にも負けない。ヤクルトのドラフト2位山野太一投手(21=東北福祉大)が、2日続けてブルペン入りした。捕手に立ってもらい、直球を23球。5割程度の力加減で淡々と投じた。「体重移動だったり、腕が力んで遠回りすることがあるのでそこを一番気にした」と入念に感覚を確かめた。

虎視眈々(たんたん)と世代NO・1投手を狙う。チームでは寺島や梅野と同学年。寺島を「なるきち」と呼ぶ仲だが「やっぱりライバル。負けたくないという気持ちはある」と静かに話す。同じ大卒ルーキー左腕である楽天ドラフト1位の早川にも「負けたくない」と繰り返し、内に大きな対抗心を燃やす。

大学時代は負けなかった。ゆったりとしたフォームから放つ最速150キロの直球を軸に、リーグ通算22勝無敗。高津監督からキャンプ1軍スタートを明言された。先発ローテーション入りを目標に掲げ「2月の最後の方で投げるかもと言われているので、100%に持っていこうと思っている」。アピールの準備を進めていく。【湯本勝大】