元ソフトバンク投手の摂津正氏(38)が23日、自身のインスタグラムで「慢性骨髄性白血病」を患ったことを告白した。「年明けに、【慢性骨髄性白血病】と診断されました。まさか自分が白血病に…と驚きました。驚きと共に、しっかり治していこうと強く心に決めました」とつづった。

病状については「幸い薬を飲んでいけば大丈夫とのことで、運動や仕事、食事も今まで通りで良いとのことです。遺伝子変異で発生するので、防ぎようが無いと医師から言われました」と明かした。

公表を決断した理由については「白血病という病気の理解、そして同じような病気で苦しんでる方の力になれば、何より白血病の種類によって治療で必要とされる骨髄の提供者(ドナー)が増えることを願って公表を決意しました。正しい病気の知識と骨髄バンクの理解、ドナー登録する人が1人でも多くなればと思うばかりです」と説明。最後は「変わらず仕事も遊びも全力でしていきますので、仕事の依頼、ゴルフ&釣りの誘いお待ちしてます!」と明るく締めた。

◆摂津正(せっつ・ただし)1982年(昭57)6月1日、秋田県生まれ。秋田経法大付(現明桜)からJR東日本東北を経て、08年ドラフト5位でソフトバンク入団。1年目から2年連続で最優秀中継ぎのタイトルを獲得し、先発転向後の12年は最多勝となる17勝(5敗)を挙げて沢村賞に輝いた。最優秀中継ぎ投手と沢村賞の両タイトル獲得は史上初で現在も唯一。通算282試合で79勝49敗73ホールド、防御率2・98。現役時代のサイズは181センチ、93キロ。右投げ右打ち。

◆慢性骨髄性白血病 遺伝子に異常が起こり、白血球、血小板が必要以上に作られてしまう疾患で血液がんの一種。明確な原因は不明とも言われる。血液がんの中では比較的進行が遅いが、進行した場合は急性白血病に似た症状が出ることもある。初期の段階では、医師の指示の下、薬の服用を続けることで、通常の生活を送っても問題ないとされている。