いざ沖縄へ。広島ドラフト1位の栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)が30日、自主トレ最終日に今年初めて捕手を座らせてブルペン投球を行った。真っすぐのみ11球はまだ、制球や球威、キレにはばらつきはあるという。ただ、プラン通りに進めてきた調整は順調そのもの。臨戦態勢を整えた即戦力右腕が、2月1日からの1軍春季キャンプ、サバイバルレースに挑む。
◇ ◇ ◇
引き締まった表情が臨戦態勢の証しだった。ドラフト1位栗林が今年3度目のブルペン入り。初めて捕手を座らせ、真っすぐ11球で自主トレを締めくくった。9日の新人合同自主トレからマイペース調整を続け、キャンプ前最後の自主トレ日に総仕上げ。2月1日からの沖縄1軍キャンプへ向けて、準備は整った。
「この1カ月は充実した、身になる1カ月になりました。ここからが本番。チームとしての練習になると思うので、しっかりアピールしてやっていきたい」
入寮したばかりの1月は、新人がオーバーペースに陥りやすい。栗林は昨年末までノースロー調整だったこともあり、ペースを抑えてきた。予定通りのメニューを消化し、目安とした3度のブルペン投球もクリアした。「描いた以上というか、本当にここまで来られると思っていなかった。一番良かった準備なのかなと思います」。確かな手応えを得て、広島をたつ。
7、8割程度の仕上がりで、キャンプ初日のブルペン入りは状況に応じて決める。「(2月の)頭にアピールするというより、1カ月通して、終わりのときにしっかりアピールできたらいいかなと思う。“最初に飛ばして後がダメ”よりは、状態を維持してアピールできたらいいかなと思っています」。キャンプインしても目先の評価を気にせず、地に足をつけて調整を進めていくつもりだ。
新人らしい一面もある。「不安100、楽しみゼロですね。不安しかないです。新しい環境、レベルの高いところで練習するというのは全てにおいて初めて。楽しみは多少あるかもしれないですけど、今は不安な気持ちでいっぱいです」。大学や社会人時代と比べ、キャンプインが1カ月早い。体のコンディションが上向いてきた一方で、球質やキレ、精度などの細部まだ改善の余地がある。プロとしての階段を1歩1歩上がりながら、不安を1つ1つ消していく。【前原淳】



