プロ初の2軍スタートを発奮材料とする。DeNA山崎康晃投手(28)が4日、2軍の沖縄・嘉手納キャンプで心境を明かした。1月中旬、三浦監督から7年目で初の2軍発進を告げられた。「素直に受け止めた。一生懸命考えた結果だと思うので。『選手として必要な戦力』とまで言っていただいて、結果で見返していきたい」と意気込んだ。

侍ジャパンの守護神まで務めた男が、米軍機のごう音が響く山あいで、若手に交じって汗を流している。「フレッシュな気持ちでキャンプに取り組んでいる。貴重な経験をさせていただいて。若手に刺激をもらって、僕もいろんなことを伝えていければ」。昨季途中まで球種は直球とツーシームだけだったが、投球の幅を広げるためスライダー、カーブにも取り組む。また「質のいい真っすぐを取り戻す」と課題を挙げる。

三浦監督からは「段階を踏んで、しっかり状態を上げるまで」と、無期限2軍を言い渡されている。仁志2軍監督は1軍への推薦時期を「あの実績を持っている選手なので、単純な結果ではない。『これならいける』と推薦する側も自信を持てるようになったら。何より本人が自信を持って『いけます』という状態」とした。再び守護神を争う投球ができるのか。山崎は対外試合などを通じ、結果以上に、内容を求められる。【斎藤直樹】