マリナーズからFAとなっている平野佳寿投手(36)が、古巣オリックスに復帰することが、決定的となった。

関係者の話を統合すると、新型コロナウイルスの影響もあり、FA市場が例年以上に停滞。メジャーでプレーすることを最優先に契約を求めてきたが、所属先が決まらない状況が続いていたため、日米通算164セーブを記録する平野自身が4年ぶりの「古巣復帰」の意思を固めた。

平野は17年オフに海外FA権を行使。18、19年はDバックスで活躍した。昨季はマリナーズでプレーしていた。

オリックスとしては「朗報」だ。平野がオリックス在籍時につけていた背番号「16」は空き番号としていた。メジャー挑戦後も平野と良好な関係を続けており、1月下旬には大阪・舞洲で球団関係者にあいさつする平野の姿があった。

2年連続最下位に沈んだオリックスの「起爆剤」となる。昨季、抑えを務めたディクソンは先発に再転向。ヒギンスは8回に投入される方向で調整している。現時点で守護神は決まっておらず、救援陣強化を目指してきたチームにとって、大きな戦力が帰ってくる。