ロッテ石垣島キャンプ第2クール2日目の6日、ふらっと2軍グラウンドを訪れた。左翼後方に牛舎があり、数えれば10分間に23度の「モ~」が聞こえる牧歌的な空気だ。たまに、においも飛んでくる。
調整を各自で任されたベテランと、試合経験の少ない若手が、高め合いながら汗を流す。投内連係に入り、外野陣は盗塁練習に入った。諸積2軍外野守備走塁コーチの合図で、スタートを切る練習だ。
カバンからデジカメを取り出し、何げなくその盗塁練習に向けた。牧歌的な全体像を表現しようとシャッターを押したのだが、宿泊先に戻って確認すると、けっこう印象的なことが映っていた。
荻野、角中、福田秀のベテラン陣と、ルーキー2人のスタートが明らかに違う。1歩目の姿勢からして、全く違う。特に、通算220盗塁の荻野はやはりすごい。姿勢が低く、最初から腕を強く振っている。これだけも、出遅れたドラフト5位ルーキー西川とはだいぶタイムが違うだろう。この差はきっと、プロ野球の世界ではとても大きい。
このあと西川は、井口監督が視察する前で豪快に飛ばした。守備についた荻野らに本気で打球を追わせるほど強かった。「走塁も守備も基本から教えてもらって、試合に生かせるレベルまで持っていくようにやっています」と課題にも向き合いながら、1軍のグラウンドを夢見ている。
ふらっと訪れたグラウンドで、たまたま見つけた1シーン。派手な記事にはならなくても、1人1人がそれぞれの目標へ進んでいる。【金子真仁】



