番長流スモールボール! DeNAが、ケース打撃で徹底的にバントを行った。計31打数で28回成功。成功率90・3%をマークした。チームの犠打数はここ5年連続でリーグ最少。三浦監督が、進塁への意識付けから得点力アップを目指す。

宮崎、佐野以外の野手全員がコツコツと白球を転がし続けた。走者の状況を設定し、サインを確認しての実戦的練習。大貫、平良ら制球の良い味方投手相手とはいえ、着実に走者を進めた。1死一、三塁では、セーフティースクイズや意図的に空振りして一走が盗塁する偽装スクイズも行った。昨年もバント練習はあったが細かい設定で30分以上も続けたことはなく、同監督は「打つことも大事だし重要だけど、ランナーを進めていくこともポイントになると思っている。そういう練習もしておかないといけない。意識付け(の狙い)も含めてやりました」と意図を説明。「1発目にしては良かったんじゃないかな」と納得の表情を見せた。

ドラフト2位の牧秀悟内野手(22=中大)は「チームとして確実に出来なくてはいけないものだと思っているので、しっかり練習をしてこなせるようにしたい」と引き締めた。

三浦監督が2軍監督だった昨季、DeNAはイースタン・リーグで犠打数1位だった。就任会見時からテーマに掲げた得点力アップへ、1軍でも、犠打を積み上げていく。【鈴木正章】

○…盗塁の意識も高める。昨季まで2年連続で盗塁数もリーグ最少。今キャンプでは走塁練習時に大型モニターを設置し、一走から見た投手の映像を映し出してイメージを高めている。小池外野守備走塁コーチは「よりリアルに盗塁の練習になる。けん制(の映像)もあったり、いろんなパターンを組み合わせることで選手に意識を付けさせたい」と説明。昨季2軍でチームトップの15盗塁をマークした宮本も「イメージしやすい。見ながらできるのはすごくいい練習だと思います」と効果を実感している。

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