日本プロ野球選手会は4日、日本野球機構(NPB)と事務折衝を行い、現役ドラフト(仮称・ブレークスルードラフト)の協議再開を要望した。出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させる制度で、昨年初めまで協議を重ね、20年シーズンからの導入寸前まで進んでいた。だが新型コロナウイルスの感染拡大で開幕延期となり、一時中断に追い込まれていた。

昨年時は各球団が対象となる8人を選択する案が軸になっていた。森事務局長は「一定の登録日数、年数(を満たせば対象となること)を選手会は提案している。リストというところが1番ズレがある」としながら、制度のベースとなることは受け入れ「今季中には実施させたい」と意欲を示し、今後は小委員会を設置して話し合うことを要望した。ただNPB側は協議自体は否定しないものの、コロナ禍の影響が続く中で今季の実施を前提とした話し合いは難しいとの姿勢を示した。