オリックス宮城大弥投手(19)が開幕第2戦の西武戦(27日、メットライフドーム)先発に向け、危なげない投球を披露した。オープン戦に初登板し、DeNAを相手に5回を2安打無失点。4回に2死球がらみで1死満塁のピンチを背負ったが、中井をスライダーで遊ゴロ併殺に抑えた。

昨季、高卒新人でただ1人、1軍勝利をマーク。その経験値が、この日も生きた。「少しいやな雰囲気もあったんですけど、自分の間合いで投げられたのでそれはよかった。スライダーが大きく曲がってしまうと死球になってしまったので、しっかり修正していきたい」と落ち着いていた。最速149キロの速球にスライダー、カーブ、チェンジアップとカウントを整え、決め球にもなる武器がある。中嶋監督も「よかったですね。キャンプから今日まで、順調に来ていると思う」と目を細める。

26日山本、28日山岡のダブルエースの間を担う。幾人かの候補の中、球の強さ、頼れる球の豊富さで宮城が開幕の先発陣に生き残った。「先発の人はみんな(開幕ローテーションを)狙っていると思う。自分も必死に頑張りたいです」。球団の前身、阪急時代には、高卒1年目の1954年(昭29)に開幕投手を務めた梶本隆夫のような猛者がいた。オリックスの19歳左腕の行く手にも、夢が広がる。【堀まどか】

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