中日ダヤン・ビシエド内野手(31)が今季初の実戦で楽天田中将から二塁打を放ち、いきなり健在ぶりをアピールした。

「高めのストレートだったが、しっかりとらえられた」。6回2死に、初球146キロを振り抜くと打球は左中間を割った。

昨年10月に左肩を脱臼。長いリハビリを経て、キャンプは2軍調整を続けていた。「長い間、実戦から離れていて(打撃の)タイミング的にどうかなと思っていたが、終わってみればいい感じだった」。4番DHでスタメン出場。2回の第1打席では涌井から中前打。上出来すぎる復帰戦に安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

しかも田中将から放った一撃は高橋周、平田の連続適時打を誘発。今季初の本拠地ゲームで逆転勝利も呼び込んだ。オープン戦初勝利でもあり「きょう勝ったことが一番良かった」と4番らしいコメントも帰ってきた。

復帰初戦から結果を残した「不動の4番」に与田監督も「ヒットが出たことで本人もよかっただろうけど、試合に違和感なく臨めたことがうれしいですね」と安心した様子だった。

▽中日高橋周(6回、田中将から中前に同点適時打) スプリットです。打つべきボールではないのですが、追い込まれていたのでなんとか食らいついていきました。

▽中日平田(田中将から勝ち越しの右二塁打)「ストレートも変化球もキレがすごかったし、安定感もすごかったです。(打ったのは)ストレート。うまく反応することができました。いいアピールになったと思います。

▽中日三好(6回に代走起用され田中将から二盗敢行。リクエストを経て成功)「走ってみないとわからないので積極的に走りました。いいスタートがきれたと思います。自分ではセーフかなと思っていたので判定が変わってよかったです」

▽中日根尾(9番左翼で先発も涌井、田中将の前に無安打)「球界でもトップレベルの投手はこういう投手なのだなと思いました。次は打てるように頑張ります」

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