日本ハム野村佑希内野手(20)が9日、DeNA戦(横浜)でオープン戦第2号本塁打を放った。5回、阪口皓亮投手(21)の直球をとらえ、左翼席に運ぶ1発。第1号を放った6日巨人戦と同じ3番で起用されて結果を残し、2年連続の開幕スタメンへまた1歩前進した。

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2年連続の開幕スタメンを近づけるアーチにも、満足はしなかった。オープン戦第2号を放った野村の顔は緩まなかった。「札幌ドームだったら入らないので。あまりいい方にはとらえないようにしたい」。5回2死。2ボールからDeNA阪口の141キロ直球を左翼席へ。「(バットの)先だったので、風かなと思いますね」。喜ぶことなく振り返った。

あくまで基準は本拠地・札幌ドームに置いている。この日の横浜は両翼94・2メートル、中堅117・7メートル、フェンスの高さは5・15メートル。札幌ドームの両翼100メートル、中堅122メートル、フェンス5・75メートルと比べると、すべての数字でスケールが小さい。「今日のもやっぱり有利なカウントでしたし、甘い球だったので、あそこはしっかりとらえなきゃいけなかった。反省しながらやりたいなと思います」と、最後まで課題を挙げた。

ただオープン戦1号を放った6日の巨人戦も、3番で起用されて結果を出したもの。この日も3番で2安打1打点。「その前の打席と1打席目で自分のストライクゾーンの球を打てていなかった」と、1、3回の三振を反省したのは、主砲・中田の前を打つ主軸としての責任も感じているから。「ああいう打席がないようにしたいなと思いますし、次に生かせられるように反省したい」。飛躍のシーズンとするため、20歳の若武者がアピールを続ける。