開幕5戦目にして今季初黒星の巨人が、妥協なき決断を下した。先発井納がまさかの大乱調。初回に3点の援護を受けた直後、先頭大島から4連打を浴びるなど3失点。2回に先頭木下拓に浮いた146キロ直球を中堅フェンス直撃の二塁打にされると、わずか31球、プロ最短の1回0/3、4失点で降板を告げられた。井納は「先制した直後に追いつかれてしまい先発の役割を果たせずに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と言葉を絞り出した。

DeNAから加入した「進撃の宇宙人」への期待は大きい。だが、原監督は「(交代は)早いタイミングっていうのかな? あれだけポンポンポンポン、というのはね」と振り返った。球が高めに浮き、修正できずに沈んだ姿に、首脳陣は本調子には現状であとひと息と判断。FAで獲得した実績ある右腕にも実力主義を貫き、1試合の登板で2軍降格を決めた。

時間を与えて整えられれば大きな戦力になってくれるという裏返しでもある。原監督は「ちょっと調整不足かな」と分析した。足の違和感で3月30日に出場登録を抹消した菅野に続いて井納もローテーションから外した。すべては長い戦いを見据えての、効果的な一手になる。【浜本卓也】

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