頼れる先発陣だ。阪神先発の青柳晃洋投手(27)が7回120球、無失点の好投で今季2勝目を挙げた。DeNA上茶谷とのしびれる投手戦。

「今日は調子自体は良くなかったが、梅野さんの配球で抑えさせてもらった」とバッテリーを組んだ梅野に感謝した。得意のツーシームを軸にスライダーなどホームベースを幅広く使い散発の3安打。1-0の7回は無死一、二塁のピンチをつくったが、神里の捕手前のバントを梅野が好フィールディングで三塁送球してアウト。続く田中俊を投ゴロ、戸柱を遊直と踏ん張った。

矢野監督も「本当にヤギ(青柳)が安定感抜群やった。ヤギさまさま。こういう1点を争う、しびれた試合の中でヤギ自身も成長できる勝ちになる」と絶賛した。DeNAは青柳対策で左打者6人をスタメンに入れた。昨年横浜スタジアムでは2試合で防御率6・30と苦手にしていたが、制球難で崩れない今季は7個の「0」を並べた。「練習では福原投手コーチに教えてもらったりだとかで良くなってきている。要所でストライクが入るようになったのはうれしいですが、何でって言われると難しいですね」。理由を自己理解できているわけではないが、制球に手応えを感じている。

開幕から14試合、青柳だけでなく先発陣全員が任された試合で5回以上を投げて責任を果たしている。青柳は「今年は(投手陣が)特にすばらしいので、自分が1回やらかしたら外れてしまうくらいの危機感を持っている。そういうところがみんないい結果につながっている」と、ハイレベルな競争が首位の原動力となっている。今季は9回打ち切りで早めに中継ぎをつぎ込める中、先発陣の頑張りは長いシーズンを勝ちきるためにもプラス材料。矢野監督も「特に先発がずっといい」と喜ぶ。16年ぶりのリーグ優勝のためにも、先発陣が試合をつくり続ける。【石橋隆雄】

阪神担当のツイッターはこちら―>

阪神ニュース一覧はこちら―>